2011年05月12日

丸く膨らんだもの

ball は「丸く膨らんだもの」で、「玉、球、弾丸」などの意味がある。カタカナ語でボールとして日本語になった。ball が地域的に変形したものが bale で、「(船積み用品の)こり、俵」の意味だ。使用頻度が低いために、これは日本語にならなかった。

balloon は、アドバルーンなどで半分ぐらい日本語になった。大きなボールの意味である。では小さなボールはというと、ballot だ。辞書を引くとおよそ想像しなかったような「(無記名)投票(用紙)」というような意味が載っているので眉唾かもしれない。それなら候補者名を書いた投票用紙を掌で丸めて玉にしたものを、投票箱に向けてポイと投げる様子を想像すると、自然に描けるだろう。投票という言葉の依ってくるところも理解できる。

大きな図体を bulk と言い、肝の膨らんだ状態を bold と言う。ballot よりも容易に理解できよう。では bull「雄牛、(大きな動物の)雄」はどうだろうか。cow や ox との違いを考えると納得できるだろうが、睾丸の膨らみからだ。

ラテン語から入った英単語に global があって、これは「地球規模の」の意味で日本語化した。だが原義は「球(形)の」で、元となった名詞は globe「球(体)、地球」である。発音はグローブ。

今回の話題は、英単語の勉強ではない。野球のグローブはグラブでなければならないということを言いたいのだ。グローブというのがすでに日本語化したとしても、今からでも十分取り返しがつく。一日も早くグラブと言い換えるべきだ。こういう読み間違えは、生きた言語としての英語からではなく、文字から読みをこじつけた結果だ。若い世代の英語学習の望ましい方法として、音から入ることを強く薦めたい。もし音から英語を教えられないなら、小学生に英語を教えてはならない。



posted by シャノワール at 20:59| Comment(0) | 英単語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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