2011年06月07日

ヒストリー

昨日に引き続きTBSテレビの番組「ザ・今夜はヒストリー」にもの申す。なぜ「今夜は歴史物語」とか「歴史夜話」のような日本語でないのだろうか。「ヒストリー」は英語の history の日本語式発音で、歴史の意味だろうが、番組の構成は歴史物語だ。いわゆるゴールデンアワーの番組だから、視聴者を最後まで引き付けておこうと、物語要素が大勢を占める。

それはそれでよい。なぜなら何事かの歴史を語ることは、物語そのものだからだ。だからこそ「今夜は歴史物語」とか「歴史夜話」のような日本語で、物語性を陰に隠すことなくやるべきだった。history はギリシャ語の historiai からで、英語の history と story の両方の語源だということも参考になろう。スペイン語では、同じ語源の historia が歴史と物語の両方の意味を持ち、イストーリャに近い発音である。Historia de Tango という映画だったか芝居だったかがあったが、これは「タンゴの歴史」ではなく、「タンゴ物語」と訳された。

昨日は「ザ」に関してTBSに苦言を呈したが、同じ番組名でまたもや苦言を呈する。大和言葉であろうと漢字言葉であろうと、立派な日本語があるものに、あえて外来語を使って意味を曖昧にする必要はない。言語を道具とし、時には武器として報道に携わる人たちは、視聴者に先んじて日本語をさらに洗練し、磨き上げていくことを使命として肝に銘ずべきだ。



posted by シャノワール at 08:55| Comment(0) | 外来語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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