2011年06月06日

私はダイソーの商品が好きで、よく利用する。店に入ると、上のほうに「ザ・○○」と至る所に書かれているのが目に入る。経営者の言語感覚かイメージ戦略の為さしめるものだろうと、あまり問題視していなかった。本当は「ザを取ったほうがいいですよ」と忠告したいところだが、こういう日の出の勢いの企業の経営者は、あまり人の忠告を好まないものだ。

しかし今日は腹が立った。立腹の原因は、TBSテレビの番組「ザ・今夜はヒストリー」だ。「ザ」も変だし「ヒストリー」も可笑しい。ここでは「ザ」についてだが、多分英語の定冠詞 the のつもりだろう。そもそも、こういう舌を噛む音は日本語に存在しない。無いものを無理に真似して発音しても、日本語を母語とする日本人には別の音として理解される。coffee をコーヒーと受け止める類いだ。それでは英語を母語とする人たちの発音する th は、日本人にはどう聞こえるだろうか。

ドイツ生まれで後に米国の国務長官になったキッシンジャーさんがアメリカ議会やテレビなどで th をどう発音したかが参考になる。彼は this, that を dis, dat と発音したのだ。それを議員や聴衆も全く問題なく理解した。つまり th は、t, d に近い音なのだ。英米人の猿真似をして笑われるよりも、the のつもりなら da と発音し、ダと書けばよい。そんなことよりも、日本語には冠詞がないのだから、「ザ」なんて必要ない。

TBSの番組関係者たちは、「猿真似」と言われて猿扱いされても腹が立たないのだろうか。私なら、腹を立てる前に反省して改める。TBSがそうするかどうか分からないが、願わくはもっと日本語を愛して欲しい。テレビやラジオの放送局は、重要で強い影響力を持つ言語の担い手なのだから。



posted by シャノワール at 20:37| Comment(0) | 外来語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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