2011年07月10日
ストレステスト
Wikipediaによると、「ストレス・テスト(英: stress test)とは、システムに通常以上の負荷をかけて正常に動作するか、つまり隠れた欠陥がないか調べるリスク管理手法のひとつである」という。日本語で、経済学の用語では「健全性検査」、機械・電気などの工業分野では「負荷検査」と言うそうだ。では原子力発電所に関しては何と言うのだろうか。
玄海原発の運用再開を要請した国は、安全を保証し、万一の際は国が責任を持つと断言した。全く安全性に問題がないなら、改めてストレステストという負荷検査を行なう必要は無いはずだ。政府の矛盾する応対には、いつものことながら失望させられる。
万一の事故には国が責任を持つと言うなら、福島第一原発の事故に対して、国はどんな責任の取り方をしたのだろうか。無為無策に加えて、情報隠匿という、信じられない対応しかないではないか。さらに「知恵を出さないやつは助けない」となると、福島県民のみならず、遠く離れた佐賀県民も政府への信頼を失うだろう。
このブログは言葉を扱うものだから、少し横道にそれてしまったが、現存する原発に通常以上の負荷をかけて、その結果事故につながったらどうしようという不安から、政府の言葉尻を捉える結果となった。本当にストレステストが必要なのは、現政権そのものではないだろうか。